2位から出た岩井千怜(22=Honda)が、逆転で昨年大会に続き、2年連続で国内ツアー開幕戦を制した。首位と1打でスタートし、7バーディー、1ボギーの66と6つ伸ばして回り、通算10アンダー、278。後半は首位から出た菅楓華とマッチレースの様相を呈したが、プロ2年目の19歳に経験の差を見せつける格好で、国内ツアー通算8勝目を挙げた。
出だしの1番パー4で、いきなり単独首位に躍り出た。第2打を1メートル余りにつけ、下りのパットを落ち着いて決めてバーディー発進。対照的に菅は第2打をグリーン手前左のバンカーに入れ、第3打を1メートルに寄せながらも、パーパットを外して顔を覆っていた。この時点で岩井千が5アンダー。菅が4アンダーで申ジエ(韓国)と並ぶ2位に後退していた。
だが、残る17ホールは一筋縄にはいかなかった。4番パー5で痛恨のミスショット。右ラフからの第3打を打ち損じて力なくフワリと上がり、グリーンはるか手前、再び右ラフに入れた。第4打のアプローチも寄せきれず、ピン手前3メートル。伸ばしたいパー5を、4オン2パットでボギーとした。ここで着実に伸ばした申と入れ替わる形で、首位を譲った。
ただ、引きずらないのが昨季の国内ツアーで年間5位となった実力者の証明だった。5番パー4でバウンスバック。フェアウエーからの第2打を、15センチにつけるスーパーショットで観衆を沸かせ、2つ目のバーディーを奪って再び首位に並んだ。その後、菅が6、7番で連続バーディーを奪い、スタート時点の2位に戻って折り返した。
ただ「サンデーバック9」、最終日の後半9ホールこそ、未勝利の菅との実力差がはっきりと出た。後半最初の10番パー4で、バーディーを奪って菅に追いつくと、前半とは違ってたたみ掛けた。12番パー4では再びスーパーショットを披露。第2打を70センチにつけて、難なく伸ばした。スーパーショットは止まらず、16番パー3ではホールインワン寸前。ティーショットがカップに迫ったが、わずかに手前で左に切れた。それでも30センチにつけて6つ目のバーディー。このホールをボギーとした2位菅を4打差に引き離し、勝負を決めた。
今季は米ツアーに主戦場を移し、当初の計画では今週は中国での同ツアー出場だった。だが「エントリーミス」とのことで、今大会出場となったが、切り替えて、前日の第3ラウンド終了後も「勝ちたい気持ちはもちろんある」と、逆転への意欲を示していた。
38回目の開催の今大会としては15、16年大会のテレサ・ルー(台湾)以来の連覇を達成した。次戦は2週間後のVポイント×ENEOSの予定。国内ツアー2戦目も好成績を手みやげに、米ツアーでの初勝利を目指していく。
2位には4打差で菅楓華、申ジエ、木村彩子、さらに1打差の5位に小林夢果となった。

