昨季日本ツアーで8勝を挙げ、初の年間女王に輝いた竹田麗央(21=ヤマエグループHD)が米ツアーメンバーとして初優勝を果たし、同ツアー2勝目を挙げた。単独首位から出て逃げ切った。8バーディー、ノーボギーの64で回り、通算17アンダー、271。2位のミンジ・リー(オーストラリア)に6打差をつけての圧勝だった。竹田を含め、日本勢5人がトップ10入り。メンバーとしてツアーデビューした馬場咲希は3アンダーで17位に入った。

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竹田はウイニングパットのバーディーパットを沈めると、ホッとしたような笑みを浮かべた。畑岡奈紗ら米ツアーの先輩や山下美夢有ら同じツアールーキーの同期が待っていた。シャンパンファイトの後、勝みなみからシャンパンの瓶を渡された。一瞬戸惑いながらもごくごくと飲んだ。「すごくおいしかったです」。勝利の味は格別だった。

2位に2打差をつけてスタート。「(バーディーを)4つ取ることを目標にしていた」。1番でバーディー発進。3、4番と連続バーディー。後半に入っても攻めの姿勢を崩さなかった。後半だけで5バーディー、ボギーなしと5つ伸ばした。「攻めていかないと追い抜かれると思っていた。ただただピンを狙う攻めのゴルフをずっとできた」。終わってみれば、2位と6打差に広げる圧勝だった。

国内で開催された昨年11月の日米共催TOTOジャパンクラシックで米ツアー初優勝。25年同ツアー出場権を得た。開幕戦のヒルトングランドバケーションズ・チャンピオンズでいきなり8位に入った。前週までの4戦でトップ10は2回。「毎試合、毎試合収穫があった」。

ツアー参戦5戦目。「こんなに早く優勝できるとは思っていませんでした」と驚いた。近年の日本勢のツアーメンバー初Vとしては、古江彩佳の参戦1年目、16戦目の記録を大幅に縮める“最速V”となった。元世界ランキング1位の宮里藍さんでも参戦4年目、83戦目でようやくつかんだ。竹田は誰もがつかみたい目標を短期間でクリアした。

スポンサーから、ラッキーカラーのピンク色のインスタントカメラ「チェキ」をプレゼントされた。転戦先のシンガポールでマーライオンとの2ショットをSNSで公開。初めての米ツアーも、リラックス時間を持って臨めているようだ。

オフはハワイで合宿を行い、ショートゲームを中心とした練習を行った。持ち前の飛距離に加え、オフの取り組みも実を結んだ。昨年4月に国内ツアー初優勝。年間8勝を挙げ、年間女王に輝いた。早速、その実力を海外最高峰の米ツアーでも発揮した形だ。

◆竹田麗央(たけだ・りお)2003年(平15)4月2日、熊本生まれ。93、94年の賞金女王平瀬真由美の姉でプロの母哲子の影響で6歳からゴルフを始める。21年11月にプロテスト合格。持ち前の飛距離に精度が加わり、24年は初優勝を皮切りに国内4大大会のソニー日本女子プロ選手権と日本女子オープン選手権を制するなど8勝。初の年間女王に輝いた。好きなクラブはドライバーで、飛距離は250~260ヤード。家族は両親、兄、弟。好きなプロはダスティン・ジョンソン(米国)。166センチ。66キロ。