<女子ゴルフ:サロンパス杯>◇2日目◇7日◇茨城・茨城GC西C(6655ヤード、パー72)◇賞金総額1億2000万円(優勝2400万円)

 遅延プレーのペナルティーを不服として、初日に「私的理由」で途中棄権した三塚優子(25=フリー)がコースに姿を見せ、主催者や同伴競技者ら関係者に謝罪した。「試合放棄」の形になったことを反省、目を潤ませながら謝罪を繰り返した。女子プロ協会は週明けの11日に臨時TPD委員会と理事会で、三塚の処分を検討する。

 午後4時40分ごろに白いブレザー姿でコースに来た三塚は、すぐに主催者の元へ出向いて、初日の棄権について謝罪した。女子プロ協会の樋口久子会長もこの日からコース入りしており、協会幹部らの部屋で同様に謝罪。その後、初日の同伴競技者だった馬場、キャンベルのホールアウトを待って、2人に棄権を告げずに引き揚げたことや、馬場のスコアカードを渡さなかったことなどを謝った。

 報道陣の前に出た三塚は目を潤ませながら、「初日からスポンサーさま、応援してくれているファンの方、大会関係者に多大なる迷惑をおかけしたことをおわびしたいと思います」と頭を下げた。遅延プレーによる2罰打を宣告されたことを不服として、前代未聞の「私的理由」で途中棄権。

 6日、茨城県内の自宅に戻ったあと「あのときは感情的になっていた部分がなきにしもあらずで、もう1度考えて、言葉で表せないぐらい申し訳ないと思った」と、反省したという。同伴競技者には「『こういうことが2度と起きないように』と言われました。(謝罪を)理解してもらえたと思います」と話した。

 樋口会長は「協会員である以上、ルールを守ってください、できないならやめなさいと言いました。裏方が努力しているのに、1人のために試合が減っていくこともある。事の重大さを感じて、心から反省している様子でした」と話した。

 処分については、17日のトーナメントを管理するTPD委員会で話し合う予定を「こういう問題は早いほうがいい」と前倒し。11日に行う理事会の前に臨時TPD委員会を開いて討議することになった。数試合の出場停止処分など、厳しい処分が予想される。三塚にとって高い代償になりそうだが、今後これを糧にしていくしかない。【赤坂厚】