<男子ゴルフ:ブリヂストン・オープン>◇第2日◇24日◇千葉・袖ケ浦CC袖ケ浦(7119ヤード、パー71)◇賞金総額1億5000万円(優勝3000万円)

 賞金ランク2位の小田孔明(36=フリー)が、通算10アンダー132で単独首位に浮上した。2打差6位から出て、6バーディー、ノーボギーの65。ドライバーの安定感にパットの好調さも加わり、前日に掲げた「1日5バーディー」のノルマを上回った。ランク1位藤田寛之(45)との差は約911万円で、攻めのゴルフで逆転を狙う。

 逆転賞金王へ、小田孔のスイッチが入った。1番で3メートルのパーパットをねじ込み「今日1日のパターがつながった」。5番で6メートル、10番では8メートル、15番でも6メートルが決まった。今季自己ベストタイの65に「大満足です」とうなずいた。

 「ドライバーが真っすぐいくと、いいゴルフができるから、楽しんでます」とも言う。7月全英オープン時に「海外に行くと飛ばしたくなるから」と0・25インチ伸ばしたのを、もとの45・75インチに戻した。飛距離よりミート率、正確性が高まる効果は期待通りだ。

 先週の日本オープンはタイトルへの思い入れが強かったが、16位に終わった。「自分の中の区切りが1つ終わった」。今週からは、自分のゴルフ=攻めるゴルフにこだわることに切り替えた。「守りのゴルフじゃ通用しない」。現在バーディー率4位、イーグル率3位で、両ランクは「常に1位でいたいと思っている」と語気を強めた。

 賞金王についても「自分のゴルフをして、取れなかったら仕方ない」と考え方は明確だ。優勝すれば藤田を逆転できる状況の中、残り2日間も「気負わず、1日5バーディーを取る気持ちで」とブレはない。【岡田美奈】