<高校総体:サッカー・桐蔭学園2-1静岡学園>◇3日◇秋田◇決勝
あと1歩届かなかった…。2年連続2回目出場の静岡学園(静岡)が桐蔭学園(神奈川)に敗れ、同校初優勝を逃した。前半12分にCKからMF渡辺隼(2年)が先制点を決めた。しかし、足が止まった後半に2失点。決勝まで進んだ粘りも影を潜め、放ったシュートはわずか1本。主導権を握られたまま、県勢15年ぶりの全国優勝も目前で消えた。
静学2度目の夏、激闘の7日間が終わった。最後は完敗だった。初優勝の歓喜に沸く桐蔭を横目にイレブンは、ただぼうぜんと立ち尽くした。MF渡辺は「勝ちたかった…」と声を振り絞り、涙を浮かべた。
スタートは順調だった。前半12分、ショートコーナーでMF大村颯士(2年)とのパス交換から渡辺が左足を振り抜き、豪快にゴールネットを揺らした。「練習通り完璧だった」。貴重な先制点で勢いに乗るはずが、後が続かなかった。川口修監督(38)は「点を取った後、みんなのテンションが上がらなかった。消耗していた」と振り返る。準決勝の流通経大柏との死闘の疲れか、徐々に動きに精彩を欠いていく。
後半に入ると、完全に足が止まった。同7分、中盤でボールを奪われるとそのままドリブル突破から失点。同31分には、FKから勝ち越し点を献上した。ゲーム主将のGK福島春樹(3年)が大声で鼓舞したが、体が動かない。パスもつながらずシュートすら打てずに力尽きた。DF木本恭生(3年)は「みんなきつかったと思う。あの1点を守りたかった」と力なく話した。
だが、DF伊東幸敏(3年)ら主力3人を欠きながらも決勝まで登り詰めた。川口監督は「チームは1つになって、粘り強く厳しい試合を勝ち抜いた。この経験は必ず生きる」。渡辺は「もっともっと個人技を磨いて、選手権で借りを返したい」。胸にかかった銀メダルを握り締め、雪辱を誓った。【前田和哉】


