<柔道:グランドスラム東京2011>◇最終日◇11日◇東京体育館◇男子100キロ級

 重量級の期待を背負った男子100キロ級の世界ランク1位、穴井隆将(27=天理大職)だったが、準決勝で不覚を取った。世界ランク6位の黄橲太(韓国)に、残り1分50秒で技ありを取られた。残り30秒、大外刈りで有効を奪ったが必死の反撃もそこまで。この階級で自分以外の3人が準々決勝までに敗れ、100キロ超級は全滅。期待を一身に背負ったが「ロンドンを翌年に控えた年の最後の試合で準決勝負け。非常に情けない結果」と自らを酷評した。

 昨年の東京世界柔道王者で、今大会は連覇がかかっていた。今年のパリ世界柔道は釣り手の左手小指を脱臼し、ベスト16止まり。それでも「心技体とも優勝できない状態ではない」(穴井)までに戻して臨んでいた。「少し技を軽く受けすぎる感じがある」と日本のエース格は、技術的な反省を口にし、出直しを図る。