女子シングルス2回戦で、中学3年生の平野美宇(15=エリートアカデミー)が、前回世界選手権個人戦の13年パリ大会混合ダブルス王者キム・ジョン(北朝鮮)を4-1で破り、3回戦進出を決めた。

 すべてのゲームが接戦で11-9、11-9、7-11、11-9、15-13と、奪ったゲームはすべて2点差だった。経験豊富な相手に、各ゲームの終盤で勝負強さを見せた。平野美は「あそこまでいったら精神面。それで勝てた」と、負けたくない一心だった一戦を振り返った。

 同じ中学3年の伊藤美誠と組んだ、前夜の女子ダブルス2回戦は大接戦の末に3-4で敗れた。宿舎では伊藤と反省点を語り合い、なかなか寝付けなかったという。それでも「入場した時には忘れていた」と、この日の試合まで引きずることはなかった。

 次戦は世界ランク1位の丁寧(中国)。2年前に1度対戦した時には0-4の完敗だったが「世界ランクは気にせず、気持ちで戦いたい」と、真っ向勝負を挑むつもりだ。