混合ダブルスの吉村真晴(21=愛知工大)、石川佳純(22=全農)組が、銅メダル以上を確定させた。準々決勝で北朝鮮ペア4-2で破り、この種目では11年の岸川聖也、福原愛組以来、2大会ぶりのメダル獲得となった。

 第2、第3ゲームを落とし、苦しい展開だったが、その後は3ゲーム連続で奪って逆転勝利を飾った。勝利の瞬間、ガッツポーズをつくった石川は、そのまま「ヤッター」と叫びながら吉村に抱きつき、喜びを爆発させた。石川は「うれしい。勝った瞬間『ヤッター』って叫んでいたかも忘れちゃいました」と、興奮気味に話した。吉村も「率直にうれしい。メダルを狙っていたので、実際に取ってみると『ここまで来たな』という気持ちがわいてきた」と、笑顔で話した。

 吉村にとっては初の世界大会でのメダルで、石川にとっても12年ロンドン五輪など団体戦で獲得しているが、個人戦としては初の世界大会でのメダルとなった。石川は「(団体戦のメダルとは)違いますね。どっちも大変だけど、個人戦で取るのは、苦しい試合もたくさんあったので、やっぱりうれしい」と、声を弾ませた。

 30日の準決勝に勝てば、銀メダル以上が確定となる。相手は前回大会王者の別の北朝鮮ペア。石川は「相手はチャンピオンだけど私たちもいいプレーができている。実力を発揮したい」と、まだまだ上を見据えていた。