男子シングルス3回戦に進んだ水谷隼(25=ビーコン・ラボ)と丹羽孝希(20=明大)が、ともに16強入りを決めた。

 水谷は、自ら「99%負けている試合」という、苦しい戦いを制して勝ち上がった。鄭栄植(韓国)を相手に迎えた最終第7ゲーム、7-10から相手マッチポイントを3度しのいで同点。最後は13-11で振り切った。「あきらめずに返球し続けたのがよかった。精神的な部分には120点をあげたい。でも技術的な部分は凡ミスも多く50点とか、60点ぐらい」と、分析した。

 丹羽も江天一(香港)を相手に逆転勝ちした。1、2ゲーム目を落としたものの、3ゲーム目からは相手の球筋にも慣れて圧倒。4ゲーム連続で奪った。丹羽は「水谷さんの試合を『すごいな』と見入ってしまっていた。そうしたら見事に第2ゲームで僕の足が止まってしまった。でも3ゲーム目を取れてからは集中していけた」と、苦笑いを交えて振り返っていた。