男子シングルス4回戦に臨んだ世界ランク5位の水谷隼(25=ビーコン・ラボ)が、この種目で唯一、8強に進出した。

 同15位のガオ・ニン(シンガポール)を相手に、第4ゲームを終えて2-2と一進一退の攻防だったが、第5ゲーム開始からは完全に水谷ペース。4-2というゲームカウント以上に圧勝の印象を残し、最後も小さくガッツポーズをつくる程度の控えめな喜び方だった。

 前日4月30日の3回戦は「99%負けている試合」と自己分析するほど、ギリギリの勝ち方だった。1、2回戦も苦戦を強いられているが「日に日に良くなっているのを感じる。今日が1番プレーはよかった」と、上り調子を実感する。

 今後は世界ランクで同等以上の選手との対戦となるが「やっとスタート地点に立てた感じ。ベスト8にきて初めて格上の人と当たるので。ここからが勝負」と、力を込めていた。