男子ダブルス準決勝に臨んだ松平健太(24=JTB)丹羽孝希(20=明大)組は、樊振東、周雨(中国)組に0-4でストレート負けを喫した。

 第2ゲームは開始から4連続得点と引き離したものの、直後に5連続失点。逆転を許し、そのまま振り切られると、その後の3、4ゲーム目も中盤から引き離された。

 松平は開口一番「完敗です。もっといい試合ができるかと思っていたが、先手を取られ、何も自分たちのプレーをさせてもらえなかった」と話し、唇をかんだ。丹羽も「本当に強かったな、という印象。こういう大舞台では隙がなく、今の自分の実力では、どうやっても勝てないと思った」と、悔しさを押し殺して話した。

 2人のショックの大きさは計り知れなかった。その後も松平が「(相手ペアに)通じた部分はなかった。そうでなければ、あんなに簡単には負けない」と話せば、丹羽も「自分のよかった点が見つからなかった。僕らも精いっぱいやった結果がこれ。何回やっても勝てない」と、力の差を感じたコメントが相次いだ。

 それでも、指をくわえているつもりはない。丹羽は中国人選手対策について「練習ではできない。試合にいっぱい出て、中国人選手と対戦して慣れていかないと」と、実戦で身につけたい考えを明かした。2人にとって世界選手権個人戦では初めて表彰台に立ち、銅メダルを獲得した。だが、まるで浮かれることなく、課題克服と打倒中国への思いを強めていた。