星奈津美(24=ミズノ)が2分5秒56で制し、競泳女子の全種目を通じて日本勢で初の世界選手権金メダルに輝いた。男女通じ競泳陣で初のリオ五輪代表内定も手にした。

 全体1位で準決勝を通過した星は、前半を4位で折り返す。150メートルのターンで3位に順位を上げると、ラスト50メートルの勝負で体1つ近く抜け出す強さを見せつけた。プールから上がると、感極まって涙を流した。レース後は「最近自分らしいレースができていなかったので、やってきたことを出そうと思って泳いだ。いろんな人から応援のメッセージをもらった。感謝の気持ちをもって表現できる泳ぎをしたいと思っていました」と晴れやかな表情で笑った。

 世界選手権は4年前に銅メダルを0秒01差で逃し、2年前も4位に終わるなど、あと1歩でメダルを逃してきた。最高の結果で輝きを放った。。

◆星奈津美(ほし・なつみ)1990年(平2)8月21日、埼玉県越谷市生まれ。1歳で水泳を始め、春日部共栄高3年の時に、08年北京五輪に出場。早大4年時の12年ロンドン五輪では女子200メートルバタフライで銅メダルを獲得。13年世界選手権は同種目で4位。14年4月ミズノ入社。同年8月のパンパシ、9月の仁川アジア大会とも同種目で銀メダル。164センチ、55キロ。