トランポリンの新星、中野蘭菜(らな、17=星稜クラブ)が松岡修造氏の「金言」を得てリオデジャネイロ五輪出場を目指す。トランポリン世界選手権(11月・デンマーク)の日本代表が15日、都内で試技会を公開。石川・星稜高3年の中野は「修造カレンダーがマイブーム」と話した。

 競技の励みにと、4月に祖母から贈られたのが松岡修造氏の日めくりカレンダー「まいにち 修造!」。中でも好きなのは「今日から君は噴水だ!」の一節だという。「何かいいんですよね。意味は忘れちゃったけれど」と笑顔。「喜びも悲しみも、楽しさも悔しさも、すべてを一所懸命出し切っている」のが噴水だというのが松岡氏の考え。中野も「練習大好き。跳ぶのが楽しい」とトランポリンで自分を出し切る。

 昨年のユース五輪で銀メダルを獲得し、一躍「東京五輪の星」として注目された中野は「世界選手権で決勝(8位以内)に残ってリオ五輪出場を決めて、東京ではメダルをとりたい」と話す。蘭菜の名は父慎哉さんが好きな「未来少年コナン」の空を飛ぶヒロイン、ラナからとったもの。「私も飛んでます。ずっと飛んでいたい」。うれしそうに言った。