王者が大会史上に残る大逆転劇で強さを証明した。ショートプログラム(SP)5位の羽生結弦(22=ANA)が、フリーで自身の世界歴代最高を塗り替える223・20点をたたき出し、合計321・59点で3季ぶり、日本男子としては初となる2度目の優勝。

 -今季初のノーミス

 世界選手権のフリーって楽しいと思った。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)-2回転トーループが終わった時に、5個目の4回転をやろうと思ったが、しんどかった。

 -朝の公式練習は控えめな内容

 SPの悔しさがあって思い切って練習したかったが、本番までの間が短かったのでブライアン(・オーサー・コーチ)から抑えてと言われた。(演技前の)6分間練習で既に脚に来ていてしんどいと思ったが、最後の調整がちょっとした体力につながったと思った。

 -難しい構成のフリーに挑み得たものは

 一番良かったのは、自分の限界を作らず、それを高められるよう毎日練習してこられたこと。

 -4回転ジャンプと体のケアをどうバランスを取るか

 科学的に言えば、人間は5回転まで跳べるらしいですが、自分は将来、試合に入れるかは分からないが、4回転アクセルを跳びたい。ケガのリスクは、改めて試合を通して考えていかないといけない。