Bリーグ川崎ブレイブサンダースのエース、SG辻直人(28)が、イオンリテールと日刊スポーツがコラボして共同開発したジュニアアスリート向けの弁当「アスリートめし」の第3弾「牛牛蒡ご飯&あんかけ焼そば」(458円=税別)を試食した。

 「ウムッ! おいしいっすね。ガツガツいける味ですよ。値段も熱いじゃないですか」。得意とする3点シュートのように切れ味鋭いコメントをした。

 日本代表経験も豊富なシューターには忘れられない食の思い出がある。めざしだ。中・高時代、母親が作ってくれた弁当には必ず焼きめざしが1尾入っていた。「高校では毎日ですよ。すごくクサかったけど、今の体はそのおかげかな」。食が体を作ることを実感している。だからこだわる。

 好き嫌いはないが好物は「焼き肉とすし」。ただ、試合2日前になったら脂肪分の多い食事は口にしない。体が重く感じられてパフォーマンスに影響するからだ。疲労を残さないために毎食ボウル山盛りの生野菜を、筋力アップのために低脂肪高タンパクの鶏肉も毎日取るよう心掛けている。

 昨季はファイナルで栃木に屈し、初代王座を逃した。今月末には2年目のシーズンが開幕する。「優勝したいです。体を強くして自分自身も向上したい」。NBLでは2度優勝し、ともにMVP。Bリーグでも頂点を極める原動力になれば、日本代表として20年東京五輪への道も開けてくる。

 ◆辻直人(つじ・なおと)1989年(平元)9月8日、大阪府羽曳野市生まれ。京都・洛南高で高校総体準優勝、ウインターカップ連覇。青学大では3、4年時に関東大学選手権、同リーグ、全日本大学選手権優勝の原動力になった。12年4月に東芝ブレイブサンダース(現川崎)加入。ポジションはシューティングガード(SG)で背番号14。185センチ、82キロ。