スポーツ庁の鈴木大地長官(50)が2日、任期が3年更新されたのを受けて会見した。

 15年10月に発足したスポーツ庁の初代長官は「現場に足を運び、積極的に交流し、次世代に何が残せるかを考えた」と「戦う長官」としての2年間を振り返り、20年東京五輪・パラリンピック後までを見据えて「東京大会のレガシーの1つは健康。スポーツ政策の本丸は国民の健康増進にある」と話した。

 この日は、スポーツ参画人口を拡大する施策として来年3月に本格スタートする「FUN+WALK」プロジェクトも発表。週1回以上の成人スポーツ実施率を現在の42・5%から65%まで引き上げるため、平均30代前半とされる20~40代のビジネスパーソンをターゲットに「歩く」ことを推奨していく。

 同プロジェクトでは、1日の歩数をプラス1000歩することを目指す。国民の平均は男性7194歩、女性6227歩で、まずは1日8000歩が目標となる。歩きやすい服装、歩きやすい靴を推奨し、経済界にも働きかける予定。スマホアプリの開発、ご当地キャラとのコラボなどで楽しく歩くことを目指す。

 この日、購入したばかりの白いスニーカーで会見に現れた鈴木長官は「スポーツのイメージを変えていきたい。苦しいとか、涙と汗だけではなく、誰でも楽しく気軽にできるのもスポーツ。まずは楽しく歩くことから始めてほしい」と、スポーツ人口拡大を目指して話していた。