種目別決勝の前半5種目が行われ、男子床運動で白井健三(日体大)が15・633点をマークし、前回2015年大会に続く3度目の優勝を果たした。同一種目別で3度の世界一は日本選手初の快挙となった。

 予選1位の白井はH難度の「シライ3(後方伸身2回宙返り3回ひねり)」を含む高難度の構成を披露し、2位のアルテム・ドルゴピャト(イスラエル)に1・100点差の圧勝だった。個人総合3位を合わせ、今大会で2個目のメダル。

 女子跳馬は宮川紗江(セインツク)が13・800点で8位、マリア・パセカ(ロシア)が14・850点で2連覇、段違い平行棒は范憶琳(中国)が15・166点で2連覇。男子はともにリオデジャネイロ五輪王者であん馬のマックス・ウィットロック(英国)が15・441点、つり輪のエレフテリオス・ペトルニアス(ギリシャ)が15・433点で2連覇した。

 ◆白井健三の話 ほっとした。個人総合で気持ちを使ったので、床運動にあまり残っていなかった。(他の選手を)諦めさせるような演技ができたことはうれしい。

 ◆宮川紗江の話 (着地で大きく乱れた)2本目は少し狙いすぎた。メダルをなかなか取れないのは練習に問題があるからかなと思う。

 ◆畠田好章コーチ(日体大男子監督)の話 (白井は)練習から不安はなかった。個人総合でしっかりできたことが自信になり、種目別も楽にできたのかなと思う。