種目別決勝の女子床運動で予選2位の村上茉愛(21=日体大)が14・233点で金メダルを獲得した。日本女子の金メダルは、54年ローマ大会で平均台優勝を飾った田中(現姓池田)敬子以来63年ぶり2人目で、同種目の優勝は初の快挙となった。男子跳馬で金メダルに輝き、2冠を達成した白井健三(21)と、日体大アベック優勝となった。

 村上は世界の舞台で活躍する白井に刺激を受け、成長を遂げた。金メダルを首にかけた2人は記念撮影し「アベック優勝できて良かったね」と喜び合った。2人は13年大会で世界選手権デビュー。床運動で4位だった村上は17歳で世界王者となった白井を「ちょっと遠い存在だな」と感じたというが、ともに日体大進学後は同じ体育館で練習に励んできた。男女の違いはあるが、村上は床運動では白井にアドバイスを求め、技術面の向上に役立ててきたことが花開いた。