金メダルへの勝負手に出る。フリースタイルスキー・男子モーグルの堀島行真(19=中京大)が12日、スイス合宿から帰国し、来年2月の平昌五輪では「ダブルフルツイスト(伸身後方宙返り2回ひねり)」と「コーク1080(横3回転)」と最高難度のエアを並べる意向を明かした。

 それはW杯種目別6連覇、歴代最多42勝のミカエル・キングズベリー(カナダ)と同じ構成となる。「まだレベルが違うのですけど、超えられるように練習します」。2冠だった世界選手権は「コーク1080」と「コーク720(横2回転)」と技の難度を下げ、スピードを重視した。金メダルを獲得したが、それはキングズベリーのミスに助けられた結果。平昌でも最強王者が同じ過ちを犯す可能性は低い。だからこそ難度を上げ、同じ技で真っ向勝負を挑む。合宿では同じ練習場をキングズベリーが滑っており「スピードが上がっている」と驚きを受けた。残り4カ月。再び頂点への可能性を模索する。