百貨店と大学がスポーツでコラボレーションする珍しい取り組みが行われている。大阪タカシマヤ(大阪市中央区)で25日から30日までの6日間、「Let’Sスポ活」と題したイベントを初開催。2日目の26日は大体大が1日を通して体力測定を実施した。

 同企画では「大体大DASH元気ラボ」と題し、同大学の三島隆章准教授、下河内洋平教授らが監修したスマートフォン健康アプリ「クオリティ」「シニアクオリティ」を使用。スマホで手軽に開眼片足立ち、垂直跳び、ステッピングテスト、Timed up and goの4種類がわずか5分足らずで測定でき、多くのシニア世代が訪れた。

 参加した大阪市内に住む辻隆子さん(81)は「週に2回プールに通っているが、立ったり座ったりの筋肉はまた別だと知った。この機会に足を鍛える筋力トレーニングをはじめたい」と刺激を受けた様子だった。

 会場では監修者の三島准教授による「カラダがよくわかる授業」も開催。参加者は日ごろ直接学ぶことが少ないスポーツ科学の講義を、メモを取りながら熱心に聞き入った。筋肉の仕組みや運動能力についても学べる貴重な機会となった。

 参加した80代の女性は「私たちでも分かるように説明してくれた。筋肉が大事だとあらためて思った。すぐに日常生活に取り入れたい」。午後には学生の姿も見られ、ゲーム感覚で楽しみながら測定を行った。

 同イベントでは、さまざまなエクササイズ体験や、アスリート食を楽しめる機会が用意されている。