ショートプログラム(SP)7位の三原舞依(18=シスメックス)が、フリーで139・17点の3位と巻き返し、合計206・07点の4位に食い込んだ。

 前半の2回転半ジャンプでわずかに乱れたものの、「ガブリエルのオーボエ」の優しい旋律に合わせ、最後まで大きなミスなく流れるように滑りきった。GPファイナルへも望みをつなぎ、「今日の出来の中では高得点をいただけた。順位や点数だけじゃなくて、気持ちのコントロールの面でいい収穫になりました」と笑顔で振り返った。

 前日の演技前の練習でロシア人選手と衝突。この日朝も右太もも辺りの治療を受けていた。「引きずらずにやろうっていう意思はすごく強くて、痛くても考えないっていう風に自分の中『大丈夫、大丈夫』と言い聞かせて」。自分を奮い立たせて、リンクに立った。

「何があってもできるっていうところまで、自分で自信をつけていけば、試合前にアクシデントがあっても乗り越えていける。今回はいい経験になったので、次同じようなことが起きてしまったら中国大会を思い出して、しっかりやりたい」。この経験を17日からの次戦フランス杯(グルノーブル)へつなげる。