バドミントンの世界選手権女子シングルスを制した奥原希望(22=日本ユニシス)が12日、中国オープン(14日開幕)出場のため、成田空港から出発した。

 9月のジャパン・オープンで痛めた右膝は完治していない。今大会は世界ランク上位者に出場義務があるため、現地に向かうが、先月のデンマーク・オープンのように棄権する可能性もある。 羽根打ちは再開したとはいえ「思ったより長引いている。どうなるんだろう」とケガの苦悩を口にする。リオ五輪前に両膝手術を乗り越えただけに、ケガに負けるつもりはないが、最近は大きな励みもある。

 同じ94年生まれの日本ハム大谷翔平投手のメジャー挑戦だ。最近連絡は取っていないが「同世代のスーパースターとして頑張って欲しい」とエールを送った。競泳の萩野、瀬戸、柔道のベイカーら五輪メダリストを含め、94年生まれのアスリートは世界で躍進する選手が多い。大谷が会見した11日にはスピードスケートW杯ヘーレンフェイン大会女子1500メートルで、同じ94年生まれの高木美帆が優勝した。

 「同世代の選手の活躍に刺激をもらって頑張ろうと思っている」。ケガに耐える今は、同年代の仲間たちの活躍が力になっている。