東地区2位の福島ファイヤーボンズが同5位の青森ワッツを84-69で下し、2位をキープした。立ち上がりからシュートの精度を欠き、第1Qを15-14、第2Qを33-30と接戦で折り返したが、チーム最多の22得点をマークしたソロモン・アラビ(29)が、リバウンドから点差を広げ、粘る相手を突き放した。

 第4Q、試合を動かしたのはアラビだった。57-49で迎えた開始直後、レイアップからシュートを決めると自慢の爆発力を発揮、フリースローの1点を含め一気に4連続ゴールを決め15点差とした。村上慎也主将(26)は「ソロ(アラビ)がリバウンドから走ってくれて、後半いい流れをつくってくれた」と216センチを誇る大黒柱の頑張りをたたえた。アラビは「リバウンドを取らないと負けると思った。そこから走ってうまくアタックすることができた」。第1Qのシュート成功率は青森の31・6%に対して、福島は18・8%。2ポイントシュートは、放った12本中わずか1本と低調で、アラビのボール奪取が勝利に直結した。

 前節は、アウェーで首位を独走する秋田に12点差をつけ快勝。開幕からの連勝記録を13でストップさせるなど上昇機運が高まっている。これで10勝4敗とし、わずか1敗の首位秋田をひたすら追う。森山知広HC(33)は「今日の勝ちは忘れて明日に集中したい」と切り替えていた。【下田雄一】