世界ランキング11位のラグビー日本代表は18日(日本時間19日未明)、フランス・トゥールーズで同14位のトンガ代表とのテストマッチに臨む。17日は試合会場で約1時間の最終調整を行った。

 約2年ぶりの対戦となる世界屈指の巨漢軍団に「防御力」が試される-。フランス合宿では主に防御の戦術に時間を割き、この日の練習ではスクラムからの攻守などを確認した。

 4日の同3位のオーストラリア戦は30-63で大敗。今秋から相手をより前で止めるための防御ラインを素早く前進させる新システムを導入したが、前半はプレーの選択を誤って相手に好機を与えて大量得点につながった。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、47)は「防御が最大の課題」と繰り返し強調してきたが「課題を克服して非常に良い準備が出来ている。大きな相手の嵐のような攻撃を耐えて勝たないといけない」と力を込めた。既に19年W杯出場を決めているトンガ代表はランキングでは格下だが過去7勝9敗と苦手としている。

 試合は現地時間の18日午後5時15分から行われ、気温は8度の予報だ。南国のトンガ代表よりも日本代表の方が寒さに強く有利かと思いきや、ジョセフHCは「それは分からない。自分が選手の時は寒い方が走れていた」と苦笑いした。

 25日(同26日未明)には同8位のフランスと対戦する。フランカーのリーチ主将(29=東芝)は「W杯の準備として重要な試合。(トンガ代表に)勝って自信をつけてフランス戦へ挑みたい」と意気込んだ。