近大が後半ロスタイムの逆転負けで勝ち星を伸ばせず、2勝5敗の7位で2部2位との入れ替え戦(12月10日、宝が池)行きが決まった。

 2勝4敗の関大が26日の摂南大戦に敗れても、2チーム間の当該対戦で関大が勝っているため、上回ることがなくなった。

 厳しい結果が残った戦いで、大黒柱のSO喜連航平主将(4年)が魅了した。まずは7-5の前半16分、自陣22メートルライン付近でターンオーバーしたボールを受けると、狭いサイドで相手防御の間を突いて突破。続いてディフェンスに来る選手の背後へ、キックを蹴った。懸命に追いかけ、インゴール目前でキャッチした相手にタックルしながらボールを奪い、そのままトライ。会場はどよめき、同31分にもキックパスでトライを演出するなど、27-12のリードで前半を折り返した。

 一転して守りの展開となった後半だったが、26分には自陣で相手を後退させる強烈なタックル。このプレーで起き上がれなくなり、無念の負傷交代となった。チームは後半38分以降に2トライ2ゴールを許し、逆転負け。結果的に喜連がいない時間帯に失点を重ねてしまった。

 喜連は試合後、唇から血を流した跡を残しながらも、あいさつの列に加わった。入れ替え戦に回る結果となったが「入れ替え戦は集大成。自分たちのプレーを、気を引き締めてやっていきたい」と力を込め、1部残留を誓った。