三遠ネオフェニックスは80-54で富山グラウジーズに勝利した。三遠を含め3チームが9勝12敗で並び、当該チームの直接対決の結果で、三遠は中地区2位に浮上した。

 前日は序盤から相手にリードを許したが、この日は違った。第1クオーター(Q)は、bj浜松・東三河時代から5季ぶり3度目加入のSFウェンデル・ホワイト(33)がブザービーターを決め、流れを呼び込んだ。第3Qでは5分間無失点でリードを広げた。結果は今季最多26点差をつけての圧勝。ホワイトは「今日は勝てたことが何よりうれしい。今のチームは、09-10年でリーグ優勝した時に似ている。勝つためにツールがそろっている」と胸を張った。

 けが人が復帰を果たした。右足の甲を骨折していたPG川嶋勇人(27)が約1カ月ぶりに復帰した。鋭いパスでSG岩田涼太(25)の得点を演出し、復調をアピールした。さらに開幕から右膝を痛め、長期離脱していたPFロバート・ドジャー(32)も戻ってきた。川嶋は「今日の試合で上に行ける可能性を示せた。頼りになるドジャーもいて、未来は明るいです」。ドジャーは「もう少しで去年の自分に戻れる。仲間からの信頼に応える活躍を見せたい」と言った。混戦を抜け出す準備が整った中、15、16日は、浜松アリーナで京都と対する。【大野祥一】