初のW杯表彰台へ好発進した。フリースタイルスキー女子ハーフパイプのW杯第3戦の予選が中国の張家口・密苑で行われ、渡部由梨恵(28=白馬ク)が83・60点の全体2位で通過した。

 パイプの上は強い横風、パイプの中は不規則に風が舞っていた。難しいコンディションの中、1本目は技の難易度を落とした堅実な滑りで77・60点にまとめ3位。2本目は難易度を上げ、さらに得点を伸ばした。転倒するなど実力を出しきれない選手もいる中、決勝に駒を進めた渡部は「思惑通りです。自分でスキーをコントロールできず、やりづらかった」とうまくまとめきった。

 欧米勢ら有力選手は欠場しているとはいえ、まずは表彰台に上がった。ノルディックスキー複合のエースで夫の暁斗と、夫婦での五輪出場へ1歩前進した。(張家口=上田悠太)