注目の福岡県勢対決は、高校総体優勝の福岡大大濠が61-58で、前回優勝の福岡第一に逆転勝ちした。

 42-49と7点を追う展開で迎えた最終の第4クオーター(Q)、福岡大大濠が底力を見せた。序盤に主将のポイントガード永野聖汰(3年)の3点シュートなどで49-52とすると、試合時間残り3分27秒に浅井修伍(2年)の3点シュートで56-54と逆転した。

 すると、福岡第一の攻守を支えてきた留学生センターのバムアンゲイが残り2分12秒、5ファウルで退場。福岡大大濠が試合の流れをつかんだ。センター井上宗一郎(3年)のシュートで58-54とし、さらに3点を追加。相手の反撃を4点に抑え、最後は逃げ切った。

 前半リードも、第3Q終盤に38-49と一時11点差とされた展開に、井上は「こんなに離されるとは想定していなかった。いつも通りの自分じゃなかった。」と留学生相手のイージーミスを反省した。

 それでも、チームで唯一40分間コートに立ち続け、チーム最多の16得点を挙げた井上。「決勝ではメンタルをしっかりして、自分の仕事をする。明日は負けられない」と24年ぶり3度目の栄冠を目指す。