福岡大大濠が我慢のバスケで“福岡対決”を制し、今季対戦成績を4勝4敗のタイに戻した。立ち上がりは大黒柱の井上宗一郎(3年)が攻め込みながらも決め切れない。第1クオーター(Q)は13-19と出遅れた。

 第2Qで1度は逆転したが、第3Qで再び42-49と後手に回る展開となった。それでも高校総体1位の実力を最後に見せつけた。井上のシュートも決まり、総合力で逃げ切った。「今年は留学生に負けない体を作った。勝てて良かった」と200センチ、101キロの体が誇らしげだった。

 永野聖汰主将は「楽しんでプレーすることを心がけた。次の試合は3年生最後の試合になるので、楽しみつつ笑って勝って終わりたい」と話した。2年生の中田嵩基(しゅうき)は「今日はコーナーシュートを集中して打った。福岡対決ということで、バチバチの気持ちでできた。納得の試合だった」と胸を張った。

 片峯聡太監督(29)は「我慢我慢の展開でした。受けに回るといけないので、真っ向勝負をしようと話していた。得点できない場面もあったが、その分をチームワークで補った。リバウンドも粘り強く拾って、何とか走り勝つことができた」と胸をなで下ろしていた。