日本カヌー連盟は15日、常務理事会を開き、一連の薬物混入問題を受けて3月27日からのカヌースプリント海外派遣選手選考会(香川・坂出市)からドリンク保管所を設け、保管所に3~4人の警備員と監視カメラ1台を設置することを正式に決定した。また、スプリントにおいても、代表選手が飲用しているサプリメントを、ナショナルトレーニングセンターのマネジャーがすべて把握するよう指示をした。

 対応策が正式に決定し、古谷利彦専務理事は「改めておわびします」と頭を下げた。監視カメラは日本連盟で高性能のものを1台購入し、管理を行う。サプリメントの把握は、今まではスラロームの選手には行ってきたが、スプリントの選手も同様に管理する。「スラロームの強化リーダーが薬剤師の資格を持っていたため、スラロームでは管理してきた。これをスプリントにおいても徹底する」と力強く言った。

 加えて、選手のメンタルサポートの一環としてカウンセラーの人選をおこなっている最中という。現在、石川・小松市で行われているスプリントの代表合宿に、日本連盟の女性理事1人を派遣した。女性理事は、現在の代表メンバーをジュニア時代に指導していた経験もあり、当時はジュニアのスプリント代表監督も務めていた。14日夜に小松市に到着し、セクシュアルハラスメントやパワーハラスメントについて、選手にカウンセリングを行った。古谷利彦専務理事は「女性で選手たちのこともよく知っている役員なので、私に話にくいことも話せるのではないかとのことで派遣した。小松選手や女子選手へのサポートは特に手厚くカウンセリングを行った」と話した。女性理事は15日中に小松市を離れる。資格を持ったカウンセラーの人選が終わり次第、速やかに派遣する見通し。

 一連の問題を受け、各地方協会でも、日本連盟が掲げるプレイトゥルー、ドーピングゼロの精神が広がっている。古谷専務理事は「(混入させた)鈴木選手の出身である立命大がある京都府協会からも、講習会を行うなどで同じ声明を出したいとの賛同の声をいただいた」とうなずく。今後は「明日、明後日には日本オリンピック協会(JOC)、日本体育協会、内閣府の公益認定等委員会にも説明を行う。スポーツ庁にも文書で改めて報告する。連盟手作りの、プレイトゥルーやインテグリティー(高潔性)の教本を独自で作る」と明かした。