フィギュアスケートの欧州選手権は18日、モスクワで女子ショートプログラム(SP)が行われ、世界選手権2連覇中の女王エフゲニア・メドベージェワと、シニア初シーズンで国際大会など5連勝と快進撃が続く新星アリーナ・ザギトワのロシア2強が初めて対決する。平昌冬季五輪での金メダル争いの行方を占う前哨戦として注目されている。

 18歳のメドベージェワと15歳のザギトワはモスクワの同じクラブで、ともに女性コーチのトゥトベリゼ氏に師事する。これまで同一大会で対決したことがなく、メドベージェワが右足のけがで欠場した昨年12月のグランプリ(GP)ファイナルとロシア選手権ではザギトワが勝利した。

 欧州選手権が復帰戦となるメドベージェワは17日の公開練習で貫禄の滑りを披露し「完全にけがから回復した」と宣言。「お客さんが喜んでくれるので、演技終了後もジャンプを跳び続けていたいくらい」と話すザギトワも順調な調整ぶりを見せた。

 男子で元五輪王者のエフゲニー・プルシェンコ氏(ロシア)も2人の対決について「とても興味深いものになる」と関心を寄せている。