男子ジュニアで張本智和(14=エリートアカデミー)が史上最年少14歳205日で初優勝を飾った。

 決勝は同じエリートアカデミーの先輩でもある宇田幸矢(16)に完勝。04年1月の水谷隼の14歳221日を16日上回った。この日は準々決勝から3試合を戦い、すべて20分余りで完勝。計6試合、1ゲームも落とさない完全優勝を果たした。

 快挙達成に、張本は「待ちに待った優勝でうれしい。相手は思いきって攻めてきたが、冷静にコースを突き、サーブでは回転をかけられた。あと2つ(男子シングルスとダブルス)。このままなら優勝できる自信がある」と話した。

 16年12月の世界ジュニアを制し、期待された昨年の全日本ジュニア。勝って当たり前の重圧もあり、準々決勝で敗退。試合後は涙に暮れ「まさか準々決勝で負けるとは」とうなだれ、涙に暮れた。「去年より余裕がある。いつも通りのプレーができれば優勝できる」とリベンジに燃えていただけに、喜びもひとしおだった。

 昨年6月の世界選手権で最年少ベスト8。同8月のワールドツアー、チェコ・オープンでは14歳61日で、男女を通じて史上最年少優勝を達成した。今年は年頭から全日本選手権での最年少制覇を心に期した。まずはジュニアを制し1冠を獲得。混合ダブルスこそ敗退も、シニアの男子シングルス、ダブルスが残る。シングルスでは昨年平野美宇の16歳9カ月での最年少記録の大幅更新を目指す。