フィギュアスケート女子で4大陸選手権(1月、台北)2位の三原舞依(18=シスメックス)が28日、兵庫・芦屋高の卒業式に出席した。

 式中には慣れ親しんだ校歌を歌い「1年生の時は同じ中学から行く子が誰もいなくて不安はあったんですが、ワイワイ楽しく過ごせた。2年生ではクラス替えがあって、体育祭で優勝できて仲が深まった。3年生になってからは学校に行く回数がすごく減ってしまったけれど、自分の中では1時間でもあれば『学校に行きたい』って思えるぐらいで、濃い3年間になったと思います」とニッコリ。ホームルームでは友人と写真を撮ったり、アルバムにメッセージを記すなど、節目の1日を楽しんだ。

 芦屋高に在籍した3年間では17年4大陸選手権の初出場初優勝など、日本のトップ選手に成長した。今月の平昌五輪には一緒に練習する坂本花織(17=シスメックス)が出場して6位入賞。期間中は動画でメッセージを送り「面白い動画を撮影して、『少しでもかおちゃんの笑顔が見られたらな』と思っていました。『元気で笑っていないと、かおちゃんらしくない』と思っていたので、少しでも笑う1つの要素になれて良かったなと思います」。演技は日本からテレビで見つめ、声援を送った。

 小学生の時からずっと高め合ってきた友が、夢舞台に立った姿は大きな刺激になった。「『緊張するで』って言われたけれど、(自分が坂本の)表情を見ても『緊張しているな』って画面越しに伝わってきた。あとは『選手村のごはんがおいしかった』とかいろいろ教えてもらったので、聞くだけじゃなく、私も五輪に行けるようにこれからも頑張っていきたいと思います」。4月からは甲南大経営学部に進学。22年北京五輪に向けた新たなスタートを切る。