バスケットボールBリーグ2部(B2)ライジングゼファー福岡の新社長に1日付で就任した熊本出身の神田康範氏(36)が9日、福岡市内で就任会見を開いた。

 サッカーのMF本田圭佑(31)の所属事務所でマネジメント部門責任者を務めた同氏は、報道陣を前に「すごくわくわくと責任感を感じています。20-21年シーズンのB1(1部)チャンピオンが目標」と意気込んだ。

 本田が経営に関与するオーストリアのSVホルンの最高責任者(CEO)兼副会長として運営にも携わった。手腕が評価され今年1月上旬、現在西地区首位で来季の1部(B1)昇格を見据える福岡が、参加資格のライセンス取得や安定経営を目指す中で正式オファー。「競技は問わず経営トップとしてやりたい思いが強かった」と、2月末でマネジメント事務所を退社し3月1日に就任した。すぐに相談した本田から「ステップアップだと思うから、心から応援します」と、背中を押され新天地に飛び込んだ。

 2月にはメキシコで本田と会い、経営について「ちゃんとしたビジョンを見せることです。それがベースにある」と助言されたという。社員への初あいさつで「無理という言葉は禁句にしよう」と訓示するなどしてさっそく“神田イズム”で新体制をスタートした。

 将来の夢も大きい。「ここで実績を残し、いつかは(プロ野球)巨人の社長として呼ばれたい。熊本にも2つ(J2ロアッソ熊本、B2熊本ヴォルターズ)あるので本気でどっちかの経営をやってみたい」と、小学校から大学の途中まで打ち込んだ野球や地元のプロクラブでの貢献を熱望した。