“えりまこ”が金星で、全仏日本女子ペア16年ぶりの4強入りだ。穂積絵莉、二宮真琴(ともに24=橋本総業)組が、今年の全豪覇者で第1シードのムラデノビッチ(フランス)、バボシュ(ハンガリー)組に7-6、6-3のストレート勝ち。02年杉山愛、藤原里華以来のベスト4進出で、準決勝では、日本女子ペア4大大会初の決勝進出をかけ、■皓晴(台湾)、楊◆▲(中国)組と対戦する。

 最初のマッチポイント。穂積が放ったこん身のバックのストレートは、ラインぎりぎりに落ちた。アウトと思った相手ペアはガッツポーズ。しかし、線審はインの判定で、穂積と二宮は飛び上がり、抱き合った。「うれしすぎて、まだ興奮が冷めない」と穂積が言えば、二宮も「ベスト4に入って本当にうれしい」と感激だ。

 相手の平均身長181・5センチに対し、えりまこは162・5センチ。20センチ近くも違う体格の差は歴然で、パワーや球のスピードでは圧倒的に不利だった。しかし、穂積が「(打つ)コースを考えて、(多くの)フォーメーションを使って、サインプレーをしたりするのが私たちの強み」と言うように、ダブルスのコンビとして、えりまこが上回った。

 第1セット、3-5から追いつきタイブレークにもつれた。まず、それが大きかった。そして、タイブレークの3オールで迎えた二宮のサーブ。サーバーの二宮とネットの穂積がセンターで縦に並ぶI(アイ)フォーメーションを取った。サーブのコースは、リターンに角度をつけさせず、ネットの穂積がボレーをしやすい真ん中のセンターが定石だ。そして、相手もそれを予想していた。

 そこで二宮は、外に切れていくワイドのサーブを選択した。相手の裏をかき、リターンミスを誘った。二宮は「本当に作戦が決まった時は気持ちいい」。そこからタイブレークをもぎ取り、第2セットはサービスゲームを1度も落とさずに押し切った。

 準決勝のペアの1人、■皓晴は、二宮がボラコバ(チェコ)と組んで昨年のウィンブルドン準決勝で敗れた相手だ。「皓晴にリベンジしたい。皓晴を倒す」と二宮。02年にベスト4に入った杉山愛さんは、今、穂積のコーチだ。「ここまで来たら抜きます」と、杉山越えを宣言だ。

※■は危のフシヅクリを取り、見の目を取ったものと言を縦に並べる。◆は金ヘンにリットウ。▲は火ヘンに宣