世界ランク12位の日本が同4位のイタリアを3-2(21-25、25-21、23-25、25-22、15-10)のフルセットで下し、07年以来、11年ぶりに同国から勝利を収めた。

 第1、3セットを落としながらも、驚異の粘りを見せ、最終第5セットをしぶとく取り切った。中垣内祐一監督(50)は「イタリアに勝ったことも大きいけれど、(自分たちが)すべきバレーボールを、日本のみなさんにお見せできたことを、素直に喜んでいます」。日本は通算4勝5敗、イタリアは5勝4敗となった。

 この春に三重・海星高を卒業した18歳の西田有志(ジェイテクト)はサーブ、スパイクと絶好調で両チーム最多の22得点。今リーグで初めて日の丸を背負った新星が、国内デビューとなった大阪大会3連戦で、大きくその名をアピールした。「ファンに勝利を届けられて良かった。チームとしての戦いで、こっちのチームが組織で勝てたと思います」と笑顔を見せた。

 15日から始まる第4週は、ドイツに舞台を移し、ドイツ、ロシア、アルゼンチンと対戦する。

 ◆男子ネーションズリーグ 国際連盟がワールドリーグに代わる大会として18年に新設。16カ国が世界各地で週に3試合ずつ5週にわたって総当たりの1次リーグを戦い、7月4日からの決勝ラウンドには、開催国のフランスと上位5カ国が出場する。