世界ランク12位の日本を率いる中垣内祐一監督(50)が、同4位イタリア戦の11年ぶり勝利を喜んだ。

 07年の勝利を最後に9試合連続黒星が続いていた相手を3-2(21-25、25-21、23-25、25-22、15-10)のフルセットで退けた。その勝因として「柳田は、久しぶりにジャンプサーブが安定して入った。スパイクも前半からいい調子で打っていた」と、主将の復調を挙げた。

 17年秋に単身ドイツに渡ったウイングスパイカー柳田将洋(25=日本協会)はこの春、主将に就任。8日のブルガリア戦、9日のポーランド戦とホームで2連敗していたが、強打とフェイントを織り交ぜたスパイクなどで9得点を挙げ、コート内ではまとめ役を担った。

 通算4勝5敗とした日本は、15日からのドイツ大会で世界ランク10位ドイツ、4位ロシア、7位アルゼンチンと戦う。会見場で安堵(あんど)の表情を見せた主将は「まだネーションズリーグが残っている。引き続き力を発揮できるようにしたい」と継続を誓った。

 

 ◆男子ネーションズリーグ 国際連盟がワールドリーグに代わる大会として18年に新設。16カ国が世界各地で週に3試合ずつ5週にわたって総当たりの1次リーグを戦い、7月4日からの決勝ラウンドには、開催国のフランスと1次リーグの上位5カ国が出場する。