男子200メートルバタフライで、瀬戸大也(24=ANA)が1分54秒34で連覇、連日の表彰台に上がった。前日9日の男子400メートル個人メドレー銅メダルに続いて2個目のメダルとなった。

「やっと金メダルがとれて良かった。ほっとしています。正直、昨日の疲れあったが、200メートルバタフライは何が何でもとりたいと。腕は最後の方上がらなくなったが、声援が聞こえた。負けられないと」。

 200メートルバタフライは、昨年の世界選手権でも銅メダルを獲得している。予選は150メートルまで矢島にリードを許したが、最後の50メートルできっちりと逆転。全体の3位で決勝に進んでいた。「体は重かった。隣の優也(矢島)に勝とうと思った。最後は差せると思いました。自己ベスト(1分54秒03)を出せれば、金メダルが取れると思う」と話していた。決勝でもしっかりと自分のレースをした。

 前日9日の400メートル個人メドレーはリオ五輪銀ケイリシュ、同金の萩野公介に続き、五輪同様に銅メダルに終わった。だが、悲観はしていない。すべては2年後の東京オリンピックを見据えたレースだったからだ。頭の中では大舞台をシミュレーション。「東京オリンピックの練習として攻めました。後半恥ずかしいレースになってしまったが、積極的なレースはなかなかできない」。2年後の先行策だったことを明かした。もちろん、この日の200メートルバタフライでも、2年後をしっかり意識しながらメダルを獲得した。