池江璃花子(18=ルネサンス)が、MVPを受賞したジャカルタ・アジア大会後初めてのレースに臨んだ。少年女子A、400メートルリレー予選で、東京代表の第1泳者として登場。54秒94を泳ぎ、トップで第2泳者につないだ。東京は、3分48秒39で予選1組1着、全体の3番目で午後の決勝に進出した。

池江は約3週間ぶりのレースに「MVP(の受賞)で帰ってからも、疲れが抜けなくて、脱力感も大きくて。こんなにやる気がでないものかと、心の疲れもすごかったです」と苦笑い。それでも8日から国体に向けて、奈良県内で東京代表の合宿に参加。「奈良にきてからはやるしかない、と思って、調子も上がってきました」と笑顔を見せた。

この日は、アジア大会6冠獲得の「凱旋(がいせん)レース」ともなった。池江の登場に、福井県の地元ファンらは一斉にスマートフォンやカメラをプールに向けた。注目を集める18歳は「たくさんの人が見に来てくれた。(東京の)辰巳(国際水泳場)だけではなくて、いろんなところを飛び回って、泳ぐことで、いろんな方にスポーツに触れてほしいと思います」と明るい表情だった。