史上最強のサーフィン日本代表チームが「東京五輪(オリンピック)前哨戦」に臨む。世界選手権に相当するワールドゲームスが15日、愛知県田原市で開幕。日本人唯一のCT(チャンピオンシップツアー)選手である五十嵐カノア(20)、18歳で日本人として初めて全米オープンを制した大原洋人(21)らが世界一を目指す。

14日の開会式では、国ごとに選手が街中を行進する「パレード・オブ・ネーションズ」各国が持ち寄った砂を透明なボックスに詰める「サンド・セレモニー」と、世界大会恒例のイベントで大会ムードを盛り上げた。「サンド-」では五十嵐が旗手を務め、大原が参加42カ国の最後に砂を入れた。

今年から米国から日本に代えて試合に出場する五十嵐は「初めて日の丸を持って、すごくうれしかった。日本代表としての、頑張らないと」と言えば、練習から好調をキープする大原も「しっかり戦って、優勝したい」と話した。

大原は東京五輪会場となる千葉・一宮町がホーム。五十嵐も帰国時には一宮で波に乗っているだけに、2人は古くからの友人。これまではチームを組むこともなかったし、東京五輪に向けてはライバルだが、今大会はチーム一丸となって、初の優勝を目指す。