20年東京五輪でサーフィン金メダルを目指す五十嵐カノア(20=木下グループ)が21日、ワールドサーフリーグ(WSL)最高峰のチャンピオンシップ(CT)の予選シリーズ(QS)が行われるポルトガルに向け、成田空港を出発した。

今季CTランキングトップ10入りを目標としている五十嵐は、現在9位につける。「このまま行けば、トップ10に入れると思う」と笑顔で話した。今季は残り4戦に出場予定で、ポルトガルでのQS10000の後は、フランス、ポルトガル、ハワイでのパイプマスターズのCT3戦を予定している。

愛知・田原市で15日から行われているワールドゲームズで、日本サーフィン史上最高の銀メダルを獲得した。東京五輪を見据えて今季からWSLの大会にも日本選手として出場。初めての日本代表としての試合となった五十嵐は「目標は東京五輪での金メダル。五輪での金メダルに近づくように勝ちたかった。でも、ワールドゲームズ(国際サーフィン連盟主催)はWSLのポイントに関係ないので、そこまで悔しくない」とCTに向けて切り替えて前を向く。同大会では個人戦に加え、個人戦の得点合計による団体戦、国・地域別対抗の混合リレー「アロハカップ」にも出場するなど日本チームをけん引した。「チームで戦っている気持ちがすごくあったので、自分の番よりもチームメートのヒートの方が緊張した」と苦笑いしつつほっとした表情を見せた。