女子決勝で聖和学園が105-68と明成を圧倒し、8連覇を決めた。エース今野紀花(3年)が前半だけで21得点の活躍。3本の3点シュートを含む計25得点に、アシストも連発し「インターハイは16強でしたが、負けたのは自分たちのミス。やるべきことができればベスト4でも優勝でも狙える」と頂点への決意を強くした。

4月には日本代表1次合宿に初参加した。8月にはジャカルタ・アジア大会の3人制日本代表に選出され、銀メダルを獲得。2020年東京五輪の新種目で、国を背負う戦いに初めて挑み、成長して帰ってきた。「メダルをかける空気感を初めて味わって楽しかったし、目標が高くなった。たたかれてもファウルにならない世界。自分から当たっていくことを意識できています。速い展開も勉強になった」。全身にあざができるほどのコンタクトの強さを体感し、激しさを新たな武器に習得中。第3クオーター途中から右すねとふくらはぎを痛めて温存されたが、攻撃だけでなく、守備での貢献も光った。

昨年は16強で敗退した全国選手権が、高校生活最後の大会になる。「今年のチームは、ミニバスや中学からずっと一緒にやってきたメンバー。自分も日の丸をつけた経験もあるし、情けないことはできない。絶対に勝ちたい」。宮城に女子初の優勝カップを持ち帰るつもりだ。【鎌田直秀】