男子マラソンの川内優輝(32=埼玉県庁)が4月のプロ転向を機に情報発信に力を入れていく。自身の公式サイトを来月4日に開設予定。それも自作という。

レースを終えた川内は「今、勤めている高校の定時制のホームページも私が作りました。事務職員ですから」。意外なジャンルでの万能ぶりを明かした。

またツイッターやフェイスブックもスタートさせる意向という。「プロはそのぐらいやらないとダメだと思うので。インスタグラムまでできるか分からないですけど」。プロは実力が大事なのはもちろん、人気商売でもある。歯に衣(きぬ)着せぬ“川内節”がSNSで発信されることとなれば、注目のアカウントとなりそうだ。

陸上が仕事となる今後は、東京・北区のナショナルトレーニングセンターでの練習を増やす予定。現在、埼玉・久喜市内の自宅近くを練習拠点としているが、「写真を撮られたり、集中できない」時もあったという。しかし、ナショナルトレーニングセンターのトラックは目隠しがあり、周囲の目を気にすることなく、練習できる。現在は勤務先の埼玉・久喜高へ自転車で通勤できる場所に家族と住んでいるが、引っ越しを検討中。「東京北部か埼玉南部か。荒川を1本挟むと家賃も安くなりそう。いろいろと考えながら」。家賃の安い埼玉か、アクセスのいい東京か悩んでいる様子だ。ただ「埼玉愛」は変わらないことを強調していた。

レースは黒の忍者のコスプレを着て、1時間8分52秒の3番手でフィニッシュした。