【ブダペスト22日=三須一紀】卓球世界選手権個人戦の混合ダブルスで森薗政崇(24=岡山リベッツ)伊藤美誠(18=スターツ)組が順当に2回戦を突破した。2人は同種目に加え、男女シングルス、男女ダブルスにもエントリーしているため、試合数が圧倒的に多い。この日も混合ダブルスと男女ダブルスで3試合ずつに出場した。

試合数を多くこなすことで世界選手権会場の問題点を発見した。メイン会場と第2会場があるが、照明の色、室温などが違い、プレーに影響が出るという。伊藤は「照明の色が違うの分かります? 本会場は白で、第2はオレンジ、そして第2は暑いです。台が温かくなるとボールも全然弾む。コートによって照明の位置も違うし、本当に行ってから(要望を)言うしかない」と話した。

両会場を行き来する動線にも問題があった。選手が観客と同じ動線を通って移動しなければならず、試合間にサインなどを求められるという。伊藤は「すごくうれしいことなんですけど、やっぱり試合前で集中もしたい。時間もない。断ることも申し訳ないし、いつもより冷たく断っちゃう」と悩みを吐露した。

ただ初日から、さまざまなことに触れて「これだけたくさんの台で経験できて良かった」と前向きに捉えた。