世界選手権(9月、カザフスタン)選考会を兼ねた大会の女子57キロ級1次リーグが始まり、2人の五輪女王がともに白星発進した。

出場が7人のため、リーグ戦を経た後に4人でトーナメントを実施するノルディック方式が採用され、この日は2組に分かれてリーグ戦が行われる。昨年の全日本選手権覇者でオリンピック(五輪)4連覇の伊調馨(35=ALSOK)はB組初戦で花井瑛絵(19=至学館大)と対戦し、相手タックルを受け止めて寝技に持ち込む展開で2点を先制。第2ピリオドでは自ら片足タックルも決めるなど、8-0で完勝した。

A組に配されたリオデジャネイロ五輪金メダリストの川井梨紗子(24=ジャパンビバレッジ)は浜田千穂(26=キッコーマン)と対戦し、慎重な出だしも第2ピリオド開始直後にタックルで飛び込んで加点し、5-2で競り勝った。

2人は順当に進めば16日の決勝で対戦する。全日本選手権優勝者の伊調が今大会も優勝した場合は世界選手権代表に決定。そこで表彰台に上がれば東京五輪代表に決定する。もし伊調以外が優勝した場合はプレーオフ(7月6日)を行い、世界選手権代表を決める。