スケートボード男子ストリートの池田大亮(18=ムラサキスポーツ)が、東京五輪出場に向けて実戦復帰した。左膝半月板損傷で5月に手術を受けた池田は2カ月半ぶりの大会で3位に入り復活をアピールした。

優勝は根附海龍(15)。BMXフリースタイルは東京五輪でメダルを狙う中村輪夢(17)が制した。サーフィン優勝は鈴木仁(18)、インドネシア代表で東京五輪出場を目指す和井田理央(19)が2位に入った。

   ◇   ◇   ◇

4月に広島で行われたFISE以来の実戦を、池田は楽しそうに滑った。左膝の痛みは残り「できない技も多い。まだ50%くらいの状態」と話し、セーブしながらの滑りで3位。準決勝1位通過で「優勝したかった」と言いながら「意外に滑れた」と笑顔もみせた。

左膝を痛めたのは3年前だが、だましながら競技を続けてきた。4月末の大会前の練習で痛め、悩んだ末に5月末に手術を受けた。「全治4、5カ月」だったが、1カ月で軽い練習を再開。「動かした方が治りが早い」と話し、わずか2カ月で大会に出場した。

すでに5月から東京五輪予選が始まっている。SLSプロの堀米雄斗と2戦連続決勝進出の白井空良が代表争いをリードするが、焦りはない。「いいな、早く出たいなあと思って見ていた」。7月23日開幕のSLSロサンゼルス大会での本格復帰を照準に話した。

今季9月末までの五輪予選5大会のうち、ポイントが採用されるのは2大会。今年1月の世界選手権の成績で全戦シードが決まっている池田にとって、出場することが東京五輪への第1歩。「少しずつ膝を治し、9月のメキシコ(世界選手権)を目指したい」と、1年後に向けて話した。【荻島弘一】