競泳の世界選手権男子個人メドレーで2冠を達成した瀬戸大也(25=ANA)が29日、韓国から凱旋(がいせん)帰国した。その首には200メートルバタフライ銀も含め3つのメダル。そのまま出席した囲み取材では「肩凝ってます」と笑い「うれしいことですし、じゃらじゃら付けることが、ステータスみたいな感じもある」。1大会で個人種目メダル3個は日本人初。男子主将としての期待を背負い、見事に結果で答えた。

その役目を20年東京五輪でも断る理由はない。主将への意欲を問われると「任せてもらえたら。今回も主将のプレッシャーもなく、むしろいい結果だった。自分には縁起がいい」。力強く前向きな言葉を並べた。今後も、得意の400メートル個人メドレーを中心に練習を続ける意向を示し、「金メダルを1つだけでもいいので取れたら」と語った。

直接対決はお預けだが、W杯東京大会(2日開幕)では萩野公介も復帰する。自身が内定したことで、東京五輪の男子個人メドレーは残り1枠となった。「今回は自分が表に出て戦った。(12年の)ロンドン五輪は自分が出られず公介の泳ぎを見てパワーをもらった。ピリッとする。メッセージ的にはよかったと思う」と話した。【上田悠太】