フェラーリのセバスチャン・フェテルがトップタイムを記録した。

前夜の大雨で路面コンディションは悪く、各ドライバーがタイヤの性能低下とグリップ不足に苦しむ中で1分16秒607を記録。昨年の金曜タイムを0・1秒上回った。

過去2連勝中のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)も0・115秒差の2位につけ、トロロッソ・ホンダ勢も6位・7位と好位置につけたうえ、決勝を見据えたロングランでも好ペースを刻んだ。

標高2200mに位置するメキシコシティーでは、気圧が低く空気は平地の20%ほど薄い。そのためマシンを地面に押しつけるダウンフォースは弱くなり、パワーユニットに入る酸素量も減るためパワーダウンを余儀なくされる。ターボチャージャーの過給圧を上げてより多くの空気を取り込むことでその落ち幅をなるべく小さくするが、各メーカーでその許容量は異なるため勢力図も通常とは異なる。

ドライバーズチャンピオン決定がかかるルイス・ハミルトンは、このレースでチームメートのバルテリ・ボッタスより14点多く獲得することが必要。しかしメルセデスAMG勢は4位、5位にとどまっている。

(米家峰起通信員)