現地で22日に交通事故に見舞われてSP10位だった本田真凜(18=JAL)が、フリーで120・06点で合計179・26点で6位になった。

負傷を負った右すねにテーピングを施しながら演技。冒頭の3回転フリップや3回転の連続ジャンプ、3回転サルコーや2ダブルアクセル(2回転半)など、全てのジャンプをノーミスで決めた。「アドレナリンの塊でした」とちゃめっ気たっぷりに話した。

リンクの上では笑顔だったが「バスが出る時間の30分前まで出るか考えた」と、宿舎を出る30分前まで出場するか迷いがあったという。朝の公式練習は10分早く引き揚げていたが「ふらつきというか、めまいのようなものがあった。痛みはないけど不安でみんなには止められた」と朝から体調不良だったという。

それでも「不安の中で滑る勇気より、棄権する勇気がなかった。出ると決めたら全力で演技しようと思った」と出場を決意。「心から出て良かったなと思います」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

2週間前にも日本での練習中に頭を打って、救急車で運ばれていたことを明かした。「脳振とうだったんですけど。カナダに来てからも運ばれて人生で何度かしかない不運が出たのかなと」と話した。