バドミントン男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(25=NTT東日本)が29日、デンマークオープン(OP)とフランスOPの欧州遠征から成田空港に帰国した。

7月のジャパンOP(東京)以降、5戦連続優勝。直前のフランスOPは準々決勝で敗れたものの、5月からの東京オリンピック(五輪)出場をかけた選考レースでは8戦で6度優勝(団体戦のスディルマン杯を含む)と他を寄せ付けない圧倒的強さを見せつけている。「いろんな方のサポートがあってストレスなく試合に臨めている。スピードであったり攻撃面でも成長できているのが要因」と納得の表情を見せた。

反省も忘れていない。ギンティン(インドネシア)に敗れたフランスOPを振り返り「正直限界に来ていた。あんなに苦しい試合は久しぶり。課題も見つかったし、まだまだ成長できる」と語った。

今後は11月2、3日のS/Jリーグ(札幌)に向かう。5日開幕の福州中国OP、12日開幕の香港OPが控えるが、普段からサポートしてもらっているNTT東日本での試合。「時間はあまりないが、しっかり練習して臨みたい」と出場は未定だがチームに同行し、日本のファンにも元気な姿を見せる。

ワールドツアーはあと2戦出場すれば、選考レース10大会出場となり、順調に結果を残せば東京五輪出場が見えてくる。「今後勝ちたいと思う大会では苦しい試合があると思う。そういった場面でも逃げずにトライしたい」。過密日程にも負けず、限界に挑戦する。【松熊洋介】